Cubase・DTM初心者の完成ガイド
CubaseでMP3・WAVを書き出す手順
初心者向け完成チェック
Cubaseでは、曲の開始から余韻の終わりまで範囲を指定し、マスター出力のクリップを確認して、WAVとMP3の両方を保存します。最後にCubase以外のプレイヤーで先頭・最大音量部分・末尾を聴けば、書き出し事故を防げます。
曲が完成しても、範囲や出力先を間違えると「一部しかない」「末尾が切れる」「音が入っていない」という状態になります。この記事では、ファイルが作られた瞬間ではなく、外部プレイヤーで検品できた状態を完成とします。
MP3とWAVの違い
| 形式 | 主な用途 | 残す理由 |
|---|---|---|
| WAV | 提出・保管・後工程 | 圧縮による劣化を避け、元データとして使いやすい |
| MP3 | 確認・共有 | 容量が小さく、多くの端末で再生しやすい |
1. 書き出し範囲を決める
左ロケーターを曲の開始位置、右ロケーターを最後の音の余韻が消えた後へ置きます。リバーブやディレイがある場合、MIDIイベントの終端で切らないでください。開始前の長い無音と末尾の音切れをループ再生で確認します。
2. マスター出力を確認する
曲の最も大きい部分を再生し、ステレオアウトに赤いクリップ表示が出ていないか確認します。クリップする場合は、リミッターを足す前に全体のレベルと原因トラックを見直します。
3. ファイル名と保存先を決める
first-song_v1_20261007.wavのように、曲名・版・日付を入れます。「final2」ではなくv1、v2で管理すると、修正前へ戻れます。
4. WAVを書き出す
オーディオミックスダウンを開き、出力チャンネルがステレオアウトか確認します。提出先に指定があれば、そのサンプルレートとビット深度を優先します。指定がなければプロジェクト設定と一致させます。
5. MP3を書き出す
同じロケーター範囲でMP3も保存します。共有確認用なら高めのビットレートを選びます。Cubaseのバージョンで項目名が異なる場合は、現在表示されている説明と提出条件を優先してください。
6. Cubaseの外で再生する
- 先頭が切れていない
- 最大音量部分が歪んでいない
- 左右が意図どおり聞こえる
- 末尾の余韻が切れていない
- ファイル名と形式が正しい
macOSのミュージックやQuickTime Player、Windowsのメディアプレイヤーなど、DAW以外で再生します。可能ならヘッドホンとスマートフォンの2環境で確認します。
修正は3点以内に絞る
外で聴いて見つけた違和感は、影響の大きい3点だけを選びます。主旋律の音量、低音の一部、末尾の長さなどを直し、v2を書き出して一度完成にします。
よくある失敗
曲の一部しか書き出されない
左右ロケーターと書き出し範囲を確認します。
書き出すと音が小さい
Cubase内と外の再生音量をそろえて比較します。音量差だけでミックスの良し悪しを判断しません。
音が入っていない
出力チャンネル、ミュート、ソロ、外部音源のリアルタイム書き出し条件を確認します。
まとめ
Cubaseの書き出しは、範囲、クリップ、形式、外部再生の順に確認します。今すぐ曲の末尾へ余韻分の範囲を足し、WAVのv1を書き出してください。